たくさんの感情を知り、感情にのまれたような年だった。
2023年が過ぎました。
もうすぐ20代前半も終わる。
最近は、見て見ぬふりをしたことが多かったけど。
少しだけ、立ち止まる時間にしようと思う。
楽しいことは本当に多かったけど、なんだかずっと暗いフィルターがかかっていたような。
目に見える景色は純粋に光ったものではなかったような。
晴れやかな気持ちが、純度の高い明るい気持ちが、よく分からなくなって。
いろんなものとたくさん向き合って。
自分はたいして特別ではないことを知って。
もっとも普通なんだと絶望した。
太陽か月かと言えば、月だし。
陽か陰かと言えば、陰で。
表か裏なら、裏だ。
愛されたくて仕方がなくて、嫌われたくなくて、離れられるのが怖い。
はっきりさせることが好きだったのに、
はっきりさせることが怖くなった。
曖昧を求め、白や黒を見ようとせず、「自由」という言葉に寄り掛かった。
人に勝手に期待をし、それ通りに行かないことも本当に多かった。
なんども勝手に「裏切られた」と感じ、人に期待をすることが辛くなった。
純粋さ、素直さを切り離し、割り切ることを覚えた。
でも、信じたい自分がまだ残っていることも確かだった。
感情にのまれ、すべてを捨てたくなり、酒にたより、音楽に救われた。
目は前についてるのに、なんでいつも後ろばかり振り返っているんだろう、とか。
悩むのが好きなように思ったり。
でも、とってもしんどかったり。
なんかずっと繭の中にいるような気持ちだった。
振り返るととっても挫折の多い期間だったけれど。
素敵な人にも、景色にも、音楽にも、本にも、たくさん出会えたように思う。
もっと深呼吸して、静かにゆっくり歩こうと思います。
何を魅せて何を見せない方がいいかも学んだし。
また、不本意に賢くなってしまった。
あったものが急になくなる強烈な寂しさや、人に怒れない自分の価値の低さにも気付いた。
たくさんの感情を知り、ずいぶん大人になった。
望んでいなかった分も、とっても大人になった。
でも、これで良いんだと思う。
かならず。いつか必ず、繋がっていくと思うから。
この経験から救われることがあると思うから。